最近、都会と田舎のデュアルライフ(二拠点生活)を実践する人が増えてきました。自分もいつかやってみたいと、デュアルライフに憧れる人も多いのではないでしょうか。
しかし現実には、なかなか二拠点生活に踏み切れない人がほとんどです。それは、やはりお金と仕事の面で、大きな不安があるからでしょう。
そこで今回は、デュアルライフを実現するために必要なお金と仕事事情を、偽りなくお伝えしていきます。デュアルライフに興味のある人は、必見ですよ。
今流行のデュアルライフとはどういう生活なのか
お金と仕事の話をする前に、まずはデュアルライフとはなにか、そのへんを明確にしておきましょう。デュアルライフとは、その名のとおり生活拠点をふたつ持ち、両方を行き来して異なる生活習慣を楽しむ新しい暮らし方のこと。
「都会と都会」「田舎と田舎」でも悪くはありませんが、平日は都心部で仕事をして週末は田舎でのんびり暮らすといった、ふたつの異なる暮らしを楽しむのが一般的です。
デュアルライフが流行った背景として、価値観の多様化があげられます。10年前なら、「住む場所がふたつあるなんてムダだ」と考える人がほとんどだったはずです。リモートワークが浸透し、毎日必ず出社する必要がなくなったのも、大きいと思います。
正直どのくらいお金が必要?デュアルライフのお金事情
憧れのデュアルライフには、どのくらいのお金が必要なのでしょうか。「家具や家電が2か所分必要」「移動費用が発生」という条件を考慮すると、1拠点での生活より間違いなく生活費はアップします。
ただし、株式会社リクルート住まいカンパニーによるデュアルライフ実践者の調査※をみると、世帯年収800万円未満が50%以上、年収400万円未満の世帯も16.2%います。つまり、年収1,000万円を超えるエリート家族ではなくても、デュアルライフは十分可能だということです。
よく考えれば地方の物価は都会よりもかなり安いので、場所選びさえしっかりおこなえば、それほど余計なお金をかけずに2つの場所で生活できるはずです。
※参考:「デュアルライフ(2拠点生活)に関する意識・実態」調査
デュアルライフを可能にする仕事の選び方
定年後に移住をするのでもない限り、デュアルライフで果たして満足のいく収入を得られる仕事ができるのか、そのあたりがもっとも関心のあるポイントだと思います。
結論からいうと、デュアルライフでもきちんと収入が入る仕事はできます。ただし、フルタイムで働くより、どうしても選択肢が少なくなるのはやむを得ないところです。
もっとも現実的なのは、フルリモートの会社で働く方法でしょう。出社義務が月に1〜2回ならそのときだけ自宅に戻ればいいし、ネット環境さえ整っていれば、世界中どこでも仕事はできます。
また、プログラミングやWebデザインのようなスキルがあるならば、フリーランスも選択肢に入ってくるでしょう。軌道に乗るまでは大変かもしれませんが、ある程度クライアントを確保できれば、これまたどこでも仕事は可能です。
まずは副業からはじめて、目標の収入を達成した時点でフリーランスに転向すれば、いきなり収入がなくなるリスクも回避できます。
まとめ
ここまでお話ししたとおり、現在の収入に少しだけプラスできれば、誰でもデュアルライフは可能です。また、リモートワークやフリーランスなど、デュアルライフをしながらできる仕事はたくさんあります。
移住に近い形での二拠点生活なら、自治体の支援制度が利用できるかもしれません。いずれにせよ、ごく一般的な収入でも、実際にデュアルライフを楽しんでいる人はたくさんいます。どうやったら自分にもできるのか、ぜひじっくりと検討してみてくださいね。