住宅ローンは事前審査がポイント!事前審査と本審査の違いとは

マイホームを建てる際には、多くの人が住宅ローンの利用を希望するはずです。しかし融資をする金額が数千万円と高額なため、金融機関も慎重に審査をおこないます。審査は通常、事前審査と本審査の2回おこなわれ、両方に合格しないと融資は下りません。

はじめて住宅ローンへ申し込む人にすれば、自分が2回も審査をされると聞いて、おそらく大きな不安を感じているでしょう。

今回の記事では、事前審査と本審査の違い、さらに本審査に合格するためのコツをわかりやすく解説していきます。これから住宅ローンを検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

事前審査と本審査の違い

事前審査は、売買契約を正式に交わす前に、きちんと返済ができるかどうかを確認するのが主な目的です。先に売買契約を締結して、工事が進んでから審査に落ちれば、工事業者や仲介業者に多大な迷惑がかかります。

そういうトラブルを回避するために、事前審査は「この物件なら十分支払い能力がある」という、ある意味保証書のような役割を果たしているわけです。どうしても本審査ばかり注目されがちですが、じつは事前審査にはこういった重要な役割があるんですね。(通常、結果は数日で出ます)

事前審査を通過したら、今度はいよいよ本審査を受けます。事前審査をおこなうのは申込みをした金融機関でしたが、本審査は提携するローン保証会社主導でおこなわれます。

もし返済が滞れば保証会社が損をするので、「収入に対して借入額が適切か」「無理のない返済プランになっているか」など、かなり厳しく調査されると考えてください。そのため審査期間も、通常1か月ほどかかります。

源泉徴収票や本人の労働状況は当然として、住宅ローン以外の借り入れの有無・担保価値なども調べられます。

団体信用生命保険(以降団信)への加入も必須なので、健康状態も厳しくチェックされるでしょう。収入に問題がなくても、保険に加入できなければ、住宅ローンが決済されない可能性もあります。

いずれにせよ、返済に問題のない適正なローンだと判断されれば、むやみに落とされることはありません。過剰に心配することなく、まずは住宅会社のアドバイスをもとにしっかりと準備をしてください。

本審査をパスするためにやっておくこと5選

いくら事前審査を通過しても、本審査で落ちれば、融資は受けられません。もし融資が厳しい状況なら、少しでも融資の確率をアップさせるために、以下の方法を試してみてください。

• 物件のグレードを落とす(支払い総額を減らす)
• 返済期間を伸ばす
• 自己資金を増やす
• フラット35の利用を検討(団信に加入できない場合)
• ほかの借り入れを精算しておく

前述のとおり、住宅ローン審査に受かるには、返済能力があると保証会社に認めてもらう必要があります。そういう意味では、支払総額を減らして返済期間を伸ばせば、毎月の返済負担が減るので、融資が下りやすくなるかもしれません。

また可能であれば、できるだけ自己資金を増やしてください。借入総額を減らせるし、「計画的に資金を準備した信頼できる人物」という評価を受けて、住宅ローンが通りやすくなります。

健康に難があり、団信に加入が厳しい場合は、団信加入なしでもローンが組めるフラット35の利用も検討するべきです。なお、ほかの借り入れがあると、住宅ローンの借り入れ限度額が下がります。可能な範囲で、申請前に精算してしまうことをオススメします。

まとめ

ここまでお話ししたように、本審査に通らなければ住宅ローンは受けられません。しかし、そもそも事前審査に受からないと、本審査には進めないのです。つまり、どちらの審査も同じように重要だということです。事前審査・本審査のどちらも通過できるように、無理のない借り入れを心がけましょう。

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