キチンと知っておきたい・マンションの『地震保険』をおさらいしよう

地震保険

毎年3月になると、東日本大震災の記憶が生々しくよみがえります。

今回は、地震大国ニッポンに住む以上、キチンと理解しておきたい『地震保険』を取り上げたいと思います。

「加入してたっけ?」「加入しているけど良く分からない」、そんな方も、この機会にぜひおさらいしてみてください。

そもそも地震保険とは

地震保険とは、居住用の建物・家財が地震・噴火・津波によって火災・損壊・埋没・流失などの損害を受けたときに、被害を補償する保険です。

政府と民間保険会社による共同運営の制度なので、法律に基づき保険料が一律になっている点が、生命保険や火災保険などと大きく異なるところですね。

被災後の生活を支援する保険

地震保険は、建物などの修繕が目的というより、それらを含めた「被災後の生活再建」を目的としています。下りた保険金は、建物や家財の修復に限らず、住宅ローンの返済や当面の生活費などに充てることも可能です。

必ず火災保険とセットで加入するものですが、すでに火災保険に入っている場合には、途中から地震保険を加えることもできます。

補償対象は?

地震保険の補償対象は、「居住用の建物」と「家財」です。必要に応じて、この二つの保険に個別に加入します。

契約金額は、火災保険の保険金額の30~50%の範囲内で設定しますが、建物は五千万円、家財は一千万円が限度額になっています。建物や家財の損害度合いにより、下記の保険金が支払われます。

● 全損:契約金額の100%
● 大半損:契約金額の60%
● 小半損:契約金額の30%
● 一部損:契約金額の5%

マンションの場合…

実はマンションの場合、ご自分の居住エリアだけに保険を掛けておけばOK、というわけではありません。もう一つ、忘れてはいけない保険があるのです。

それが「共用部分の地震保険」。

マンションには、ご存じのように専有部分と共有部分があります。専有部分は個人的に加入できますが、玄関ホールや廊下、外壁といった共有部分の地震保険は、マンションの管理組合の管轄となります。

ご自身のマンションが共有部分の地震保険に加入しているか、気になった方は一度、管理組合に確認しておくといいかもしれませんね。

保険料は、地域と建物で決まる!

気になる保険料は、住んでいる都道府県や建物の構造によって決まります。また、建物の免震・耐震性能に応じた、さまざまな割引制度も適用されます。

マンション購入に併せて地震保険をお考えの方、また現在のお住まいで検討してみたいという方は、一度保険会社に見積もりをお願いしてみてはいかがでしょうか。

参考:損保料率算出機構作成「地震保険基準料率のあらまし」https://www.giroj.or.jp/publication/pdf/overview_SFR_earthquake.pdf#view=fitV

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