シンプルライフのススメ・断捨離で手に入れる居心地よい暮らし

引っ越ししたての頃は、スッキリときれいに片付いていたはずの室内。忙しい日々に追われ、いつの間にか雑多な生活用品であふれかえり、部屋が雑然としていた、なんてことはありませんか?

今回のテーマは、「断捨離」。断捨離のやり方やコツ、注意ポイントなどをご紹介します。「シンプルライフを手に入れたい」という方、また「片づけが苦手」「捨てられない病」の方は、ぜひ一度チェックしてみてください。不要なモノをスッキリと処分することで、お部屋の中だけでなく精神的にもリフレッシュできると言われる断捨離。どう生活していきたいのか、自分には何が必要なのかを見直すキッカケとしてもオススメです。

そもそも断捨離とは

仏教用語のような響きのある「断捨離」ですが、実際はヨガの考え方である「断行」「捨行」「離行」の頭文字を取った造語なのだそう。「断行」「捨行」「離行」とは、不要な事柄を断ち、不要な事柄を捨て、不要な執着から離れて本来の自分を見出そうという考え方のこと。これをハウスキーピングに取り入れ、シンプルで快適な生活へのメソッドにしたものが、断捨離というわけです。

断捨離の効果とは

断捨離には、「家が片付く」だけでなく、さらに三つの効果があると言われています。どのようなものか見てきましょう。

①時短効果
携帯や財布、メガネやイヤフォン、しまいっぱなしの服に出番の少ないスカーフなどなど、探し物に時間を取られてはいませんか。
20~60代の男女を対象にしたある調査では、私たちは平均的に1年間で約1週間分もの時間を探し物のために費やしているのだそう。断捨離によって家が片付き、持ち物が減れば、探し物にかける時間が大幅に減り、日々の生活にゆとりが生まれます。

②節約効果
持ち物が減って家の中がすっきり片付くと、「きれいな状態を保ちたい」という意識が働きます。さらに「家にあるもの」をしっかり把握できるようになるため、不要な買い物をしたり、あることを忘れて二重買いするといったムダな出費を防ぐことができます。断捨離後は、「ひとつ買ったらひとつ捨てる」など明確なルールを設けておくと、衝動買いなどの出費がなくなり、その分を貯蓄に回せるようになります。

③精神的なゆとり
断捨離を経て、家の中がスッキリした空間になれば、達成感や開放感、爽快感が得られます。同時に、自己肯定感も高くなるのだそう。さらに、管理する持ち物が少なくなれば、片づけや整頓に時間を取られるといった従来のルーティンワークが減るため、ゆとりをもって生活することができます。

断捨離の注意ポイント

実際に断捨離を始める前に、事前に心得ておきたいポイントを三つ紹介します。

①1アイテムずつ片づける
いきなり、家中すべての断捨離を行おうとするのはNG。断捨離は、体力・気力・時間を必要とする作業なので、「今日はキッチン小物」「来週は洋服」「週末に靴とバッグ」など、焦らずひとつずつ進めていくのがよいでしょう。

②持ち物の収納場所・必要量をイメージする
断捨離後の持ち物を収納する場所、また、どれくらいの食器を残すのか、どのくらいの衣類を残すのかといった各アイテムの必要量については、作業前にイメージを固めておきましょう。
アイテムごとの必要量は、家族構成や家の広さ、収納スペースなどによっても変わってきます。例えば食器であれば「人数分+予備2人分」、服であれば「衣装ケースに八割程度」など、生活が不自由にならず、なおかつ自分が管理できる適正量を考えてから着手すると、作業がスムーズになります。

断捨離のやり方

①要・不要・保留に分類する
断捨離は、「洋服」「食器」などをアイテムごとにひとまとめにし、「必要なもの」「不必要なもの」「保留のもの」の三つに分類していくことからスタートします。
「必要or不必要」の二択にしてしまうと、どちらか迷ったときに悩んで時間をロスしがちなため、「保留」という選択ができるようにしておきます。

②「必要なもの」は定位置へ
要・不要・保留の分類が終わり、「必要」と判断したものは、あらかじめ決めておいた場所に収納します。使用頻度の高いものは取り出しやすい場所に収納しておくなど、断捨離後の利便性も考慮しておきます。
必要なものが収納場所に入りきらない場合は、収納場所やアイテムの必要量、分類基準のいずれかをもう一度見直してみましょう。

③「不必要なもの」は処分する
「不要」と判断されたものは、基本的に処分します。余裕があれば、さらに「捨てるもの」「売るもの」に分けます。状態がよいものや価値のあるものは、リサイクルショップやフリマアプリなどを利用して売るか、知り合いに譲るなどして、できるだけ無駄にならない処分方法をチョイスするようにしましょう。

④「保留のもの」は再考する
処分に悩む「保留」のものは、箱や袋などにまとめ、ひとまず置いておきます。断捨離が終わってから一定期間クールタイムを設け、改めて要不要をジャッジします。処分が先延ばしにならないよう、一週間後や一か月後など、期限を決めて分類するようにします。

アイテム別仕分けのコツ

「要・不要・保留に分類する」とはいっても、その分類のルールに悩んでしまう人も多いかもしれません。というわけで、代表的なアイテム3種類に関する分類のコツをご紹介しますので、参考にしてみてください。

①洋服
「いつか着る」「いい生地で高かったから」「デザインは気に入っている」などの思い入れがある洋服でも、実際には着ていない服、着る機会がない服は、処分を検討しましょう。
「1年着なければ処分」などとよく言われますが、1年では抵抗があるという場合には、2年や3年などマイルールを設けるのも◎。
悩んだときは、実際にコーディネートしたものを着て、自分の目で確かめてみるのがオススメです。「明日着ていけるかどうか」などの基準で、シビアにジャッジするとよいでしょう。

②靴とバッグ
洋服に比べて高価なものが多く、処分をためらってしまう靴とバッグですが、洋服同様、「実際に使っているかいないか」でキッチリ仕分けしていきます。
靴であれば、いくら気に入っていても「足が痛くなる」「合わせる服がない」「古くなっている」などの理由で出番がないものは処分の対象です。バッグも同様。いくら高価であっても、「使い勝手が悪い」「バッグ自体が重い」「服と合わせづらい」などの場合には、手放すことを検討します。

③食器
たくさん食器を揃えていても、食器棚の奥の方に眠ったままという食器もあるのではないでしょうか。
「重い」「使いにくい」「洗いづらい」「雰囲気が合わない」などの理由で出番のない食器や、ほかのもので代用できる食器などは、潔く処分対象にします。特に、引き出ものや頂きものなど好みではない食器は、今後も活用の見込みが低いため、早々に引き取り先を見つけてあげた方が食器も喜ぶかもしれません。

断捨離の順番

断捨離は、自分が着手しやすいアイテムから初めてOKです。「どこから手を付ければいいのか迷う」という方は、片づけ術で著名なこんまりさん推奨の順番を参考にしてみてください。

①服
②本
③書類
④小物
⑤思い出の品

取捨選択の基準が分かりやすい衣類から着手すると、断捨離のコツが掴みやすくスムーズに進めやすいのだそう。

上記はアイテムごとの順番ですが、部屋や場所ごとに進めたい方もいるかもしれません。

キッチンやシューズボックスなどは問題ありませんが、同一アイテムが分かれて部屋に置かれている場合は、ちょっと注意が必要です。例えば洋服がクローゼットと寝室の二か所に収納されている場合、本や雑誌があちこちの部屋に置かれている場合などは、断捨離の作業が二度手間になり、取捨選択の判断がブレてしまいます。

場所ごとに断捨離する場合にも、同じアイテムはひとまとめにしてから、作業に取り掛かるようにしましょう。

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