幼い頃、眠るときには必ず着ていたはずのパジャマ。大人になってからは着ていないという方、多いのではないでしょうか。若者たちの間では、「買う必要を感じない」「パジャマの意味が分からない」などなど、パジャマが聞いたら泣いちゃいそうな意見も多く聞かれます。
しかし、長らく愛されてきたパジャマには、何らかの愛される理由があるに違いない!というわけで、今回のテーマはパジャマ。知られざるパジャマの効果効能について、ご紹介していきます。
眠りが浅い方、睡眠効果をUPしたいという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
パジャマの機能性とは
Tシャツ&短パンやスウェット、フリースやジャージなどをパジャマ代わりにしている人も多い現代。一体、パジャマと普通の服は、何が違うのでしょうか。パジャマの機能性を見ていきましょう。
吸湿性・通気性
人の体は睡眠時、深い眠りにつくために寝汗をかいて体温を下げます。その量は、一晩でコップ一杯分にもなるのだそう。
綿や麻、シルクなど天然素材のパジャマは吸湿性が高く、たっぷりかいた汗を吸い取り、寝ている間の不快なムレ感を防ぎます。また襟ぐりや袖口が開いたデザインのパジャマは、余分な体温や湿気を逃しやすく、快適な状態をキープしてくれます。ジャージやスウェットなどは、化学繊維製で肌当たりが強い上、袖口や裾などが閉まって圧迫感のあるものも多いため、体温や湿気が内にこもって寝苦しさを感じることがあります。
動きやすさ
長時間同じ体勢で寝ていると、血流が滞って体に痛みや痺れが生じます。それを避けるための動きが「寝返り」です。
パジャマは、安眠を目的に作られているため、ゆとりを持たせたデザインのものが多数。襟ぐりや袖口、足回りなどを締め付けないものが多く、通気性はもちろん、寝返りなどの際に体を動かしやすいつくりになっています。
人が寝返りを打つ回数は、一晩で10~30回程度。締め付け感のある動きづらい衣類で寝てしまうと、寝返りの回数が多くなり、熟睡を妨げてしまうのだそうです。
パジャマの効果とは
眠るときの衣類として、最適な機能を持つパジャマ。就寝中の体を快適に保つこと以外にも、パジャマを着て眠ると得られる、二つの効果があると言います。
効果その1:寝つきが良くなる
実はパジャマには、“着ることそのもの”に寝つきがよくなる暗示効果があると言われます。一日の作業をすべて終え、パジャマに着替えることで、脳のスイッチがOFFへと切り替わるのだとか。ON状態だった脳を睡眠モードへと移行させ、リラックスした状態に導いてくれるキーアイテムというわけですね。
『ワコールとオムロンヘルスケアによる「パジャマと眠りに関する共同実験」』レポートによると、「普段パジャマを着用しない参加者がパジャマを着用して眠ったとき、入眠までに掛かる時間が平均約9分短縮した」という実験結果が出たそうですよ。
※参考URL=https://www.wacoal.jp/pw/suyasuya/201801/report2-a.html
効果その2:布団が清潔に保たれる
寝る前にパジャマに着替えて布団に入ることで、睡眠環境が清潔に保たれます。
Tシャツやスウェットといった部屋着でおうち時間を過ごし、そのままの格好で寝てしまうと、ベッドや布団に汚れを持ち込んでしまうことになります。コンビニに出かけたり、床に寝転んで寛いだりした衣類には、日常的にホコリや花粉、粉塵といった汚れが付着しているもの。頻繁に洗えない布団類を清潔に保つためにも、眠るときだけ着用するパジャマは、もっともオススメなのだそうですよ。
パジャマの良さを見直そう
以上、パジャマの機能性と効果についてご紹介しました。俄然、パジャマを着て寝たくなってきたのではないでしょうか。この機会に改めて、パジャマパワーを見直してみてくださいね。