ファッションやメイクでも注目されている「ニュートラルカラー」。今回は、誰にでも好まれる「愛されインテリア」を作る上で一番簡単な「ニュートラルカラー」を取り入れたインテリアとリノベーションについてお話しします。
微妙な色加減を楽しめる「オフニュートラルカラー」は、ファッションやインテリアなどで多用されており、気軽にオシャレにコーディネートを楽しむために外せないカラーとなります。
「ニュートラルカラー」とは!?
まず「ニュートラルカラー」とは、彩度のない無彩色のこと。白や黒、その二つを合わせてできるグレーの無彩色という色に限りなく近い色をさします。
また、無彩色の白・黒・グレーに見える色の中でも、よく見るとかすかに色みを感じることがあります。彩度のかなり低いベージュやアイボリーのような白・黒・グレーに近い色を総称して、「オフニュートラルカラー」と呼びます。最近ではまとめて「ニュートラルカラー」と呼ばれることが増えています。
近年流行った”くすみカラー”は本来の色彩用語ですと中間色になりますが、一般的な感覚で「オフニュートラルカラー」と表現している場合も多くみられます。
ニュートラル(英語:neutral)を日本語にすると「中立的」「中間的」の意味になりますので、難しいことは考えずに、原色ではない中間の曖昧な色として捉えていくと分かりやすいかもしれません。
旬なお部屋のコーディネートルール
◆大切なのは使用色を決める。
例えば一番オススメなのが「ベージュ、白、グレー」など基本の色数を3つ程度に決めます。
この際のベージュには木材の色も含めて考えるようにすると、まとめやすくなります。
木製品の建具や家具などの自然な素材を合わせて、ナチュラルな印象に空間をデザインすることが、上に挙げた「ニュートラルカラー」を取り入れたお部屋づくりのベースになります。
このほかにも、白・黒・グレーを合わせシックでおしゃれなシンプルモダンなテイストもおすすめです。色合いがシンプルなので家具の形や素材選びも肝になってきます。
ナチュラルなニュートラルカラーのコーディネート例
いちばん簡単にオシャレにまとめられるカラーのサンプル。「白・ブラウン(木材)・ベージュ」
家具から雑貨、寝具まで、このカラーテーマを壊さなければ絶対に上手なお部屋作りがでます。どの色味もライトなので空間が重くならないのもオススメ。
白とベージュを基本に、ニュートラルなグリーンを差し色にした空間デザイン。この場合はグリーンの色味のトーンを合わせることで一体感を生むことができるので、しっかりとセレクトすることが重要。
上に挙げた例と同様にグリーンを差し色に取り入れた「白・茶(木材)。ベージュ」を基本としたコーディネートですが、木材の濃い色味に合わせグリーンは深めの色味をセレクト。
差し色は必ずベースの色のトーンに合わせて選びましょう。
シンプルモダンなニュートラルカラーのコーディネート例
ダークグレーの羽目板に合わせ「ダークグレー・ベージュ・ブラック」の3色を基本にコーディネート。
黒はインパクトが強いので参考画像のように観葉植物の鉢やローテーブルのアイアンフレーム、アートフレームなど面積の少ないものにすると初心者でも取り入れやすいです。
シンプルモダンにナチュラルを足したコーディネート。「白(ベージュ)・ブラック・茶(自然素材)」の組み合わせはシックになりすぎず、自然素材を取り入れることで柔らかい空間デザインになります。日本のリノベーションの場合の床は無垢材フローリング(自然素材)になる場合が多いので取り入れやすいシンプルモダンなコーディネートになります。
お部屋によってテイストを変えるのもリノベのアイデア。バスルームなどの面積の小さい空間には思い切って「白・黒・グレー」だけでコーディネートするのもありです。参考画像は差し色でダークブラウンの自然素材をポイントで取り入れることでシックになりすぎないように調整されています。
図柄のあるデザインの取り入れ方
アクセントとして柄物を取り入れるはとても素敵なアイデアです。
インテリアの場合は面積の小さいラグ、クッション、ブランケットやカバーなどのファブリックやアート、植木鉢などに柄物を用いるのが一番簡単な取り入れ方法です。この時もメインの空間デザインに使用している色からかけ離れていない色を引っ張ってくることがポイントです。
そして、2色以上を使用しているデザインは折角整えた空間を壊してしまう可能性があるので、注意しましょう。
リノベーションの場合はタイルや壁紙、水回りの床によく使うクッションフロアシートなどの床材で気軽に柄を取り入れることができます。
黄金カラールールを使って楽しもう。
ここまででお伝えしたように、感覚的で構わないので「ニュートラルカラー」を理解して、その中から3色テーマを決めてインテリアコーディネートをする。リノベーションをする場合もまずは色味を決めてそれに沿ったの空間デザインをする。
暮らしの中で物を買うときにこのカラールールさえ守ればどんなものを取り入れても、まとまりのあるお部屋づくりが叶います。
お部屋の模様替えをされる方、リノベーションをお考えの方に、ぜひ参考にしていただきたい基本のコーディネート方法をご紹介しました。