住宅ローンの借り換え手数料はいくら必要?

住宅ローンの借り換え手数料はいくら必要?

住宅ローンの支払いがある程度進むと、誰もがいちどは住宅ローンの借り換えを検討するはずです。しかし住宅ローンの借り換えには、少なくとも30〜40万円、多ければ100万円を超える手数料がかかります。

また金融機関によって手数料が異なるため、手数料の高い住宅ローンを選んでしまうと、大きく損をしてしまうことにもなりかねません。

そこで今回は、借り換え手数料のなかでもとくに金額の大きい「保証料」と「事務手数料」を中心に、住宅ローン借り換え手数料についてわかりやすく解説していきます。

住宅ローンの借り換えに掛かる手数料一覧

住宅ローンの借り換え手数料は、大きく以下の3種類に分類されます。(■印)

手数料の内容手数料の詳細概算手数料
■新規ローンに関する手数料印紙税2万円
保証料
(100万円あたり17,254円で計算)
34.5万円
融資事務手数料44万円
■現在のローンの精算に関する手数料全額繰上返済手数料(固定金利)3.3万円
保証会社事務手数料3.3万円
■ 登記手続き費用抵当権抹消にかかる費用2千円
抵当権設定にかかる費用
(借入金額×0.4%)
8万円
司法書士報酬〜10万円
1,053,000円
※参考:りそな借りかえローン│住宅ローン│りそな銀行

上表のとおり、住宅ローン借り換え手数料のなかでも「保証料」と「融資事務手数料」は、群を抜いて金額が大きいです。まずは、この2つの手数料について、しっかり理解しておきましょう。

保証料

保証料とは、万が一支払いができなくなった場合に、保証会社から金融機関へ弁済してもらうための費用です。住宅ローンの借り換えをおこなう際には、通常、金融機関から信用保証会社との契約を求められます。

ただし保証料が必要なのは大手都市銀行に多く、楽天銀行のようなネットバンクで借り換えをすれば、保証料はまったくかからないケースがほとんどです。

なお保証料の支払いは、上表のように一括で支払うこともできるし、金利に上乗せして分割で払う方法も選択できます。どちらが得かは借り入れの条件で大きく異なるので、選択の前にいちどしっかりとシミュレーションしてみてください。

融資事務手数料

融資事務手数料は、住宅ローン借り換えの事務処理費用として、金融機関に支払うお金です。支払い方法には、料金固定の「定額型」と、借り入れ金額によって料金が変わる「定率型」の2種類があり、好きな方を選択できます。

金額に関しては、数万円から借入金額×2.2%(2,000万円の借り入れの場合44万円)まで、金融機関によって大きく異なります。保証料と同様に、各金融機関のサイトをチェックして、可能であればぜひシミュレーションもしておきましょう。

住宅ローンの借り換えを検討する際のチェックポイント

借り換えをする際には、どうしても金利にばかり目を取られがちです。しかし冒頭でもお話ししたとおり、住宅ローンの借り換えには、30万円〜100万円程度の手数料がかかります。

金融機関により手数料の金額は大きく変わってくるため、必ず複数の金融機関を比較しておくべきです。最終的な支払いがどのくらい変化するのか、金融機関のシミュレーションを活用しながらきちんと確認しておきましょう。

また、どうしても自己資金で借り換え手数料を準備できない場合は、手数料込みのローンを借りる方法もあります。もちろん支払い総額は増えてしまいますが、低金利で借り入れができれば、回収できる可能性は十分あります。

いずれにしても、正確な金額は金融機関に確認しないとわかりません。ある程度方向性が見えてきたら、候補の金融機関を絞って、実際に相談をしてみてください。

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