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マンション住民のための地震対策②「大地震が来たら、マンションはどうなる?」

地震対策2

もしも大地震が起きたら、まず何をしたらいいの?マンションの場合は、どんなことに気をつけたらいいの?
そんな疑問をお持ちの方に、マンションの地震対策をご紹介しています。第二弾のテーマは、『大地震が来たら、マンションでは何が起こる?』です。

実際に、マンションで起こると想定される被害や、気を付けるべきポイントについてまとめました。戸建て住宅とは異なる部分も多いので、マンションにお住まいの方は一度チェックしてみてください。

マンションではどんなことが起こる?

耐震基準をクリアしたマンションでは、基本的に震度5強程度の地震で倒壊のおそれはないと言われています。
では、どんな被害が起こると考えられているのでしょうか。

■高さによる大きな揺れ
マンションは上の階に行くほど、長時間大きく揺れつづける傾向があるとされる。特に高層階で感じる揺れは、一階の1~2倍になることもあり、バランスを崩して転倒するなどの被害が考えられる。

■家具・家電の落下や転倒
揺れによる家具家電の落下や転倒、窓ガラスの破損で、怪我をする被害が想定される。また大型家具の転倒やドアが変形するなどから、避難できなくなる場合も。高層階の大きな揺れでは、冷蔵庫など予想外の重量のものが転倒する事例もあるため、あらかじめ対策をしておきたい

ライフライン停止による影響

電気や水道、ガスなど、私たちの日常を支えるライフライン。その機能不全によるさまざまな影響を見ていきましょう。

■電力供給停止

地震によって、停電になる可能性がある。マンションでは、停電になると電気が使えなくなるだけでなく、電力で動く給水システムも止まってしまうため、断水状態となる。断水の場合、トイレも使用不可能。

またエレベーターも止まるため、高層マンション上層階に住む人も階段を使う必要が出てくる。予備電源を備えたマンションもあるが、ほとんどが限定的。

■ガスの停止
ほとんどのマンションでは、強い揺れやガス漏れを検知すると自動的にガスが止まるシステム。復帰させるには、自宅マイコンメーターの復帰作業が必要。作業後も戻らない場合は、ガス供給が停止している。

■マンション設備の破損
大きな揺れにより、自動ドアやエレベーター、外階段、共用廊下や壁の破損、給水管や排水管、ガス管といったマンション設備が破損する可能性がある。特に、給排水管が破損した状態で水洗トイレを流すと、汚物が破損個所から流出するおそれがあるため注意したい。水洗トイレが使える状態であっても、点検が済むまでは簡易トイレを使用する

★その他
地震の規模や周囲の状況により、さまざまな影響が起こり得ます。いざ大地震が起きてしまったときは、マンション住民同士で情報交換を行い、少しでも被害を抑えられるよう協力しあう必要がありそうです。

以上、『大地震が来たら、マンションに起こりうること』をご紹介しました。次回第三弾は、『もしものために、準備しておくべきこと』です。マンションで起こりうる地震被害を知ったうえで、それに備える対策についてまとめていきます。

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