リノベーションを経験した方に「やってよかった箇所は?」と聞くと、「二重窓」という回答が返ってくることがあります。
二重窓にすることで、一体どんな変化が得られるのでしょうか。というわけで、今回は二重窓にするメリットとデメリットについて調べてみました。
二重窓とは
内窓、二重サッシなどとも呼ばれる二重窓。初めからある窓の内側に、もう一つ別の窓を取りつけることを指します。
二重窓は、一つ目と二つ目の窓の間に空気層ができるため断熱効果が高く、外気の影響を受けにくくする効果があります。寒い地方などで多く採用されてきた工法ですが、現在では全国的に広まってきています。後付けしやすい手軽さも大きな利点と言えるでしょう。
断熱性
二枚の窓の間に空間ができるため、空気層が断熱効果を発揮する。室内が外気に影響されにくくなり、エアコンなどの電気代節約が可能。また、室内側の結露の抑制も期待できる。
防音性
二重窓により気密性が高まるため、音の伝導を減らすことができる。外からの音を軽減する、室内の音を外に伝わりにくくするといった防音効果が得られる。
防犯性
窓からの侵入する際、犯人にとって倍の手間が掛かり、発見され通報されるリスクが高まるため、狙われにくくなる。防犯対策に効果が期待できる。
二重窓のデメリット
いいこと尽くしに見える二重窓ですが、デメリットもきちんと確認しておきましょう。
■設置費用が高い
新しい窓枠を新設して窓ガラスを入れるため、工事費用を含め高額になります。また、紫外線カットや防音効果のあるガラス、二枚のガラスで構成された断熱効果の高いペアガラスなど高機能なガラスも多く出てきており、高い効果を得ようとすると高額になりがち。断熱フィルムを貼るなどの対策に比べると、格段に高くなる。
■掃除・洗濯などに手間が掛かる
窓掃除の手間が二倍になる。二枚の窓の間にできやすい結露のケアも必要。また、換気や洗濯を干すなどで出入りをする際、窓二枚分の開け閉めが必要になる。戸締りの際も同様。
結局どうなの?二重窓
断熱対策や防音対策など、利点も大きい二重窓。高い費用を掛けるだけのメリットを感じられるかは、それぞれの環境次第です。
現在置かれている住環境を見直し、メリット・デメリットを検討してみてくださいね。
最後に大事な注意点です。
マンションなどの集合住宅で二重窓を設置する場合、事前に管理組合などへの確認が必要になります。二重窓を設置するのは室内なので専有部分に当たりますが、マンションによっては設置できない場合もあります。管理規約などを見直し、調べてから着手することが必要です。
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