将来への不安を軽減し安定を求める人が増えたことから、単身者の住まい購入が珍しいことではなくなり始め、近年では女性単身でのマイホーム購入が増えつつあります。そこで今回は単身女性のマンション購入にフォーカスして解説します。
購入検討を進める中で生まれる疑問
▷ 今の自分の年収でマンションを購入できる?
▷ 同世代の他の女性はどのくらいマンションを購入しているの?
▷ 女性単身でのマンション購入する場合、物件選びのポイントはある?
▷ 本当にマンションを買って大丈夫?購入後に後悔しないか不安。
マンションの購入を検討し始めると、誰もが同じような疑問や不安を感じるようになります。どんなに住まいづくりでの資産形成が有益と言われ、手に入れたいと思っても単身での決断には不安を感じるものです。
上にあげたよくある疑問と不安を、一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」が公表しているアンケート結果をもとに、どんな女性が単身でマンションを購入しているのかを説明していきます。
1|単身でマンションを購入した女性の平均年齢
20〜24歳 | 0.2% |
25〜29歳 | 6.1% |
30〜34歳 | 15.6% |
35〜39歳 | 21.8% |
40〜44歳 | 22.7% |
45〜49歳 | 19.4% |
50〜54歳 | 9.3% |
55〜59歳 | 4.0% |
60〜69歳 | 0.5% |
回答なし | 0.5% |
単身でマンションを購入する女性の年齢は、住宅ローンを利用して購入する人が8割いると言われている背景から、定年退職から逆算し、住宅ローン利用のベストリミットである40代までに購入する女性が多いのがわかります。
この中でも35〜44歳が全体の4割強を占めるボリュームゾーンとなっています。
2|単身でマンションを購入した女性の平均年収
〜199万円 | 2.2% |
200万円台 | 2.8% |
300万円台 | 12.1% |
400万円台 | 21.8% |
500万円台 | 22.8% |
600万円台 | 17.1% |
700万円台 | 9.9% |
800万円台 | 5.5% |
800万円台 | 2.2% |
1000万円以上 | 3.4% |
単身でマンションを購入した女性の平均年収は、最も多い500万円台に次いで400万円台と600万円台と続いています。この結果から一般的な会社勤めをしている女性が購入していることがわかります。
3|女性単身で購入する物件の平均価格
2000万円未満 | 5.8% |
2000万円台 | 25.4% |
3000万円台 | 43.8% |
4000万円台 | 17.3% |
5000万円台 | 4.3% |
6000万円以上 | 3.1% |
女性が単身で購入する物件の平均価格は3000万円台が約4割を占め、次に2000万円台が多い結果となっています。
4|頭金は必要?
【3】の女性が単身で購入する物件の平均価格の表のうち頭金ゼロで物件を購入した女性は全体の22.5%となっているので、頭金に当てられるまとまった貯蓄がなくてもマンション購入に踏み切っていると言えます。
5|あなたはどのくらいの価格帯のマンションを買うべき?
女性単身で購入する場合に限らず、どのくらいの物件が購入できるのか?どのくらいの価格帯の物件を検討したら良いのか?購入の目安を確認していきましょう。
一般的に言われているのが収入に占める返済割合(返済負担率)を25%以内におさめることを目安としています。この目安を越えた30%でも借入が可能な場合もありますが、毎月の返済で手一杯になってしまっては賢い女性の買い方ではありませんし、生活が苦しくなってしまっては元も子もありません。
「フラット35調査」によるとマンションの平均購入は年収の7.5倍、返済負担率は22.9%という結果になっていますので世帯年収の7.5倍で購入金額の目安を算出してみます。
年収の目安 | 物件金額の目安 | 月々の返済額 |
---|---|---|
300万円 | 2250万円 | 56,829円 |
400万円 | 3000万円 | 75,772円 |
500万円 | 3750万円 | 94,716円 |
600万円 | 4500万円 | 113,659円 |
700万円 | 5250万円 | 132,602円 |
忘れてはいけないのが、月々の住宅ローンの支払いとは別にマンションの管理費・修繕積立金の支払いがあります。これも合わせて単身でも支払い続けることができる金額を頭に置いておくと安心です。
6|結婚するかもしれない・・・。
女性単身でマンションの購入を検討する際に、将来の変化のことを考えると本当に正しい選択なのか、後悔するのでは?と考える方も少なくないかと思います。
安心してください。単身でマンションを購入した女性のアンケート結果を読み解くと、結婚の意思の有無とは関係なくマンションを購入している方がほとんどです。
結婚をして、また新たに住まいを構える際には単身で購入したマンションは売却したり賃貸物件として貸し出したりと、次の資産形成のステップへと進みます。
この際にリノベーションをしていると売りやすかったり、貸やすかったりとメリットがあるので、私たちが「中古マンション+リノベーション」での不動産購入をオススメする理由がこれになります。
また、将来結婚するかもしれないという理由だけで賃貸に住み続けるのは勿体なく、上にあげたような「売りやすい」「貸しやすい」マンションを購入しておくことで、住まいで資産形成が叶います。
7|女性単身でマンションを購入するメリット
①マイホームが資産に
賃貸物件は毎月の掛け捨てですが、購入した不動産物件はあなたの資産となります。将来の住み替えや貸し出しといった選択肢も増えます。
②安心につながる将来の備え
1歳でも早く不動産物件を購入することで、その分住宅ローンの返済は若いうちに終わります。定年を迎える前に完済しておけば老後の不安が一つなくなるということです。
8|頭に置いておきたい失敗談
①ファミリー層の多い郊外の大規模マンションを購入したが、ライフスタイルが違うので生活音が気になる
<アドバイス>
物件を選ぶ際は一般的に、ライフスタイルが同じ属性の人が多い物件を選ぶようにすると良いと言われています。単身の方が多く暮らすエリアや物件の方が住みやすいと言えます。
②簡易リフォームをした物件を購入したけれど入居後に配管の老朽化で水回りのトラブルが発生してしまった
<アドバイス>
フルリノベーションをして床下まで新しく整えた物件にすることで配管の老朽化でのトラブルは防ぐことができます。
③結婚をすることになり新たに自分名義で物件契約をすることになったが、売却金額が住宅ローンの残債を下回り、手持ちの現金を持ち出さないといけなくなってしまった。
<アドバイス>
物件を検討する際は売却時に損をすることのないよう、資産価値を意識したマンション選びをしましょう。
9|購入する際はこのポイントを押さえて!
前にあげた③の失敗談のようにならないためにも以下の購入する際のポイントを押さえておきましょう。
どのようなことでも万が一のことは起こり得ます。この時にできるだけ損失をなくし「安心」「満足度が高い」「後悔しない」このような物件を選びましょう。
【重要度①】立地
賃貸でも購入でも最も重要視すべきポイントは「立地」となります。女性単身でのマンション購入はファミリー層向けの場合よりも立地の良さが大切になってきます。
・駅まで徒歩分数(最大でも徒歩15分以内が理想)
・物件周辺の利便性(スーパー、コンビニ、病院などが近くにある)
・物件の眺望(売却時に有効)
・物件周辺の生活環境(街灯や人通りはある?治安の悪い地域は避けましょう)
この他、選択肢に入れると良いのは
・物件から勤務先の位置関係(距離が近い◎、電車の乗り継ぎがない)
・物件と駅の関係(都内の主要駅へのアクセスが良い、複数路線が乗り入れている駅が最寄り)
【重要度②】物件の広さ
・40㎡以上の物件を選ぶ
住宅ローンを利用するには最低30㎡以上の広さが必要です。30㎡以下の物件を購入する場合は不動産投資用のローンとなり、金利条件が悪くなってしまいますし、住宅ローンが使えないと売却時に買い手がつきにくくなることも予測できます。
10|まとめ
女性単身でのマンション購入の現状や物件選びのポイントをご紹介してきました。
不動産の購入は人生の中で最大の買い物といえます。それゆえ不安が多く決断にはとても勇気がいることです。しかし、きちんと理解し知識をつけて購入すれば大丈夫、恐れることはありません。
私たちリアルキューブは「リノベで住んで資産形成」をテーマに単身で資産価値のあるマンション購入を検討している女性をサポートします。
・女性単身でマンション購入したいけど何から始めたらベスト?
・実際私はいくらの物件が買えるの?
・中野駅に住みたいけどいい物件ありますか?
・この駅の物件の適正価格が知りたい!
・欲しい物件があるけれど間取りが気に入らない
などなど、どのようなご相談でもまずはお気軽にご連絡ください。