カレーや煮込み料理などに使われるスパイス&ハーブ。消化や新陳代謝の促進、殺菌作用や抗酸化作用など、実にさまざまな効果効能を持っていることで知られています。
このシリーズでは、スパイスを飲み物にも活用するレシピをご紹介しています。
第二弾のテーマは、「スパイスコーヒー」。コーヒーとスパイスが織りなす香りのマリアージュは、スパイス好きなら虜になること間違いナシ。ぜひ一度、チャレンジしてみてくださいね。
世界では意外とポピュラー
日本ではあまりなじみがありませんが、スパイス入りのコーヒーを愛飲する国は多数あります。インドで定番のカルダモンコーヒー、コーヒーとシナモンを煮出して作るメキシコのシナモンコーヒー、モロッコではブラックペッパーとナツメグ、シナモン、ジンジャーなど複数のスパイスを入れ、甘くして飲んでいるそうです。
香り豊かなコーヒーに、さらにスパイスの風味を加えて楽しむスパイスコーヒーとは、一体どんな味がするのでしょうか。自宅で気軽に作れるレシピを見ていきましょう。
コーヒーと相性のいいスパイスは?
■シナモン
からだを温める効果があり、漢方薬としても使われるシナモン。コーヒーに華やかな香りを添えてくれます。シナモンスティックを使う場合は、ドリップしたコーヒーに直接入れて香りを立たせます。ミルク&砂糖とも相性抜群。
■カルダモン
疲労回復や消化促進作用があるとされ、チャイなどに使われるスパイス。華やかな香りとすっきりした清涼感がコーヒーの香りを引き立てます。ブラックで飲んでも、しっかりおいしくいただけます。
■クローブ
血行促進、整腸作用があるとされるスパイス。コーヒーに足すと、ほんのりした甘みとエキゾチックな風味を添えてくれます。こちらも、ミルク&砂糖と好相性。
■ジンジャー
からだを温め、新陳代謝を促進するスパイス。パウダーのほか料理に使うチューブ入り生タイプを使ってもOK。辛みが気になる場合は、砂糖やミルク、ハチミツなどを足すとおいしくいただけます。
スパイスに慣れてきたら、数種類をブレンドし、自分だけのオリジナルレシピを見つけてみるのも楽しいですよ!
スパイスの使い方
いつものコーヒーにお手持ちのスパイスを入れて、スパイスコーヒーを作ってみましょう!
パウダータイプのスパイスを使う場合は、淹れたコーヒーに直接振り入れるほか、コーヒーの粉と一緒にドリップすると、粉っぽさが舌に残らず、しっかり香りを楽しめます。
ホールスパイスの場合は、鍋にスパイスを入れて煮立たせた熱湯でコーヒーをドリップするか、砕いたスパイスをコーヒー粉と混ぜて淹れると香りが際立ちます。
スパイスは風味が強いので、まずは少量ずつ入れてみるのが失敗しないコツです。「スパイスの味が濃い」と感じた場合は、ミルクや砂糖、ハチミツなどを足しながらご自分の好みの味を見つけてみてくださいね。
肌寒さを感じた夜には、スパイスのチカラを借りて、ホッとあたたかいひとときを楽しんてみてはいかがでしょうか。