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暮らしと音楽の「密」な関係。vol.7 – 2022年のグラミー賞 注目は「星のカービィ」!? –

第64回グラミー賞が、4月3日(現地時間)に発表されました。毎年2月に開催されてきましたが、今回はコロナの影響で開催が延期。待ちわびたファンからさまざまな声が上がり、同賞への期待が高まっていることがうかがえました。

蓋を開けてみればジョン・バティステが11部門でノミネートされ、年間最優秀アルバムをはじめとする5部門で受賞。2021年に公開されたアニメーション映画『ソウルフル・ワールド』(ディズニー&ピクサー)の音楽が注目された結果となりました。映画を経てリリースしたアルバム『We Are』も、ジャズのエッセンスと現代のR&Bのテイストをうまく融合させたサウンドに仕上がっています。

次いで注目を集めたのが、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるユニット“シルク・ソニック”の活躍。こちらはフィリー・ソウルのDNAを感じさせるアーシーなフィーリングが特徴。年間最優秀レコードを受賞したアルバム『Leave The Door Open』はどの曲も気持ちよく、延々とリピートしてしまいます。

そもそもグラミーとは、音楽業界においてセールスに限らない功績を表することを目的に設立されました。1959年の初回開催以降、「作品のクオリティ」を重視しながら投票によって作品を選考。現代では最も権威のある音楽賞のひとつとなっています。なお、グラミー賞の第一回を見た古賀政男、服部良一らが「音楽の本質を評価する賞が日本にも必要である」として翌年に創設したのが、“日本レコード大賞”であったことも忘れてはなりません。


そして今回のグラミーで密かに話題となったのが“ベスト・アレンジメント賞”。なんと、日本でも人気のゲーム『星のカービィ』のBGMが受賞したのです。


聴けばスナーキー・パピーを彷彿察せる現代的なバンド・サウンドと、一糸乱れぬアンサンブルに驚かされます。一聴しただけでは、これがゲームの楽曲だとわかる人はいないのではないでしょうか。このような曲もしっかり評価してグラミーを与えるあたり、いかにもアメリカらしいですね。


本曲のアレンジを手掛けたのは、作編曲家のチャーリー・ローゼン。彼は自らThe 8-Bit Big Bandというバンドを率いており、そこではお馴染みのゲーム音楽を題材として多くとりあげています。


The 8-Bit Big Bandについてはこちら ☞ ☞ ☞

ゲーム好きなら、自分の好きな音楽がどんなアレンジになっているかぜひ聴いてみてください。家でやるゲームの印象も、少し変わるかもしれませんよ。

text by Koichi Otomo


【筆者プロフィール】

大伴公一 | Koichi Otomo
(ミュージック・ソムリエ / 愛猫家)

立命館大学を卒業後、音楽専門誌ジャズライフの編集を経てブルーノート・ジャパン/モーション・ブルー・ヨコハマに勤務。2018年にはモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンのプロデューサーに就任。現在は文筆業の傍ら、ジャズ番組のナビゲーターや横濱ジャズプロムナードのプログラムディレクターも務めている。ミュージックソムリエ。

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