つくりたい空間別で考える、垢抜ける素材選びのコツを身につけよう。
インスタ投稿の「白の壁紙これ一択」がバズったことでもわかるように、みなさん壁紙や素材選びで何かしらの苦労を感じて、情報を求めているのかもしれませんね。
どのように選んだら思い描くお部屋のイメージに合わせ、垢抜けた素材をセレクトできるか、インテリアコーディネーター目線で、スタイル別にリノベーションに落とし込めるポイントをまとめてみましたので、住まいづくりの際に参考にしてください。
①インダストリアル（ブルックリン）スタイル
インダストリアルなインテリアは、工業的な要素や無骨な質感を取り入れたデザインスタイルです。コンクリートや鉄、スチール、ガラスなどの工業的な素材がよく使われます。シンプルでストリームライン形状の家具や照明が使われ、無骨で機能的なデザインが重視されます。
リノベーションのポイントとしては壁や天井、配管や配線を隠さずに露出させることで工業的な魅力を強調します。また、古びた工業用家具やアンティーク品などを、インテリアに取り入れることで、時の経過を感じさせる風合いが生まれます。
また、インダストリアルな要素が取り入れられたインテリアとしてブルックリンスタイルがあります。グラフィティアート、アート作品、手作りの家具など、アーティスティックな要素がインテリアに取り入れられることで、個性的でクリエイティブな空間を演出します。ニューヨークのブルックリン地区から発展した、都市的でアーバンな雰囲気を持つデザインスタイルが特徴です。
インダストリアルなお部屋づくりに合う素材
【素材】
レンガやコンクリート、ビンテージ感のある木材の質感
【カラー】
モノトーンやグレー、ネイビーなどの落ち着いた色合い
【柄】
無骨な印象を損なわない、シンプルなデザインの壁紙
リアルキューブのリノベーションで表現するとこんな感じ
- １｜ドアと換気扇をブラックに
- ２｜剥き出しの配管
- ３｜木材のカラーを深い色に
- ４｜キッチンの床を無骨なコンクリート調に
②北欧スタイル
北欧スタイルは、北欧諸国（主にデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド）のデザイン哲学と文化からインスパイアされたインテリアデザインスタイルです。このスタイルは、シンプルで機能的なデザイン、明るい色合い、自然素材の使用、そして心地よい空間を重視します。
北欧インテリアにはモダンな要素も取り入れられ、モダンな家具などをメインに、シンプルで洗練された空間を演出します。また、北欧の住宅では、自然光を最大限活用することが重視されますので、大きな窓や明るいカーテンなど、自然光を取り入れる工夫がされます。これに加え不必要なものを排除し、シンプルでミニマルな空間を作り出すことも北欧スタイルのインテリアの特徴です。
北欧スタイルなお部屋づくりに合う素材
【素材】
温かみや居心地の良さをもたらす、木材や天然繊維、石などの自然素材がよく使用されます。
【カラー】
空間を明るく開放的に見せる、ホワイトやペールトーン
【柄】
ノルディックな柄やシンプルなストライプなどの壁紙
リアルキューブのリノベーションで表現するとこんな感じ
- １｜キッチンの腰壁とLDKのアクセントウォールをペールトーンにカラーリングした木材に
- ２｜無垢材のフローリング
- ３｜ウッドフレームの室内窓
- ４｜コンセントパーツやドアは白に
③ミッドセンチュリー
ミッドセンチュリーなインテリアは、20世紀の中ごろ、特に1940年代から1960年代にかけてのアメリカを中心に発展したインテリアデザインスタイルです。このスタイルは、モダンなデザインと温かみのある要素を組み合わせ、シンプルで洗練された空間を生み出します。
ミッドセンチュリーな家具やデザインアクセサリーには、オーガニックな形や曲線がよく見られます。特に、モダンなデザインに自然な要素を取り入れることが特徴的です。
ミッドセンチュリーなお部屋づくりに合う素材
【素材】
ウォールナットやテークといった暖色系の木材が好まれます。
【カラー】シンプルなカラーに対して、ビビッドなカラーアクセントが取り入れられることがあります。例えば、明るいイエローやオレンジ、ミッドセンチュリー特有のターコイズブルーなど。
【柄】
レトロな柄や幾何学模様
【家具が重要】
ミッドセンチュリーなインテリアでは、特に家具が重要な要素になります。代表的な家具には、ミッドセンチュリーを代表するイームズやネルソンなどのアメリカのデザイナーによるアイコニックな家具がの他にも、日本のミッドセンチュリー代表とも言える、柳宗理のバタフライスツールなどがあります。
リアルキューブのリノベーションで表現するとこんな感じ
- １｜DENスペースのアクセントに幾何学模様のレトロな壁紙を
- ２｜ウォームカラーのヘリンボーンのフローリングでヴィンテージ感を
- ３｜ミッドセンチュリーをイメージさせるデザインの家具を採用
④ナチュラルスタイル
ナチュラルなインテリアは、自然な素材や色彩を活用し、居心地の良さや温かみを重視したデザインスタイルです。自然の要素を取り入れることで、心地よい空間を演出し、リラックスした雰囲気を醸し出します。過剰な装飾を避け、シンプルで自然な雰囲気を重視しましょう。
ナチュラルなインテリアには、観葉植物や花を配置することで自然の要素を強調し、空間に生気を与えることができるのが魅力です。
ナチュラルなお部屋づくりに合う素材
【素材】
木材、石、ガラス、ラタン、ジュート、リネンなどの自然の風合い
【カラー】基本的には明るい色合いが好まれます。特に、ホワイトやクリーム、ベージュ、ライトグレーなどの色が頻繁に使用され、空間全体を明るく開放的に見せます。
【柄】
過剰な装飾を避け、シンプルで自然な雰囲気を重視し、あえて選ぶとしたら木目や草花の柄や細かいドットなど、あくまでもコントラストの弱いさりげない柄を選ぶと失敗しません。木目を柄露して取り入れることがおすすめです。
リアルキューブのリノベーションで表現するとこんな感じ
- １｜ドア、腰壁、室内窓に木材を取り入れる
- ２｜室内窓とドアにガラスを採用
- ３｜家具をナチュラルカラーに統一
大切なポイント
どんなことも、足し算引き算が大切です。ナチュラルがいいからと木目を取り入れすぎれば山小屋のようになり、イメージから外れてしまいますし、ミッドセンチュリーはレトロな幾何学模様だ！と取り入れ過ぎれば柄だらけのなんだかわからないお部屋になってしまいます。
どのようなお部屋でも欲張りすぎず、アクセントは散りばめる程度に。１箇所集中でも良いくらいです。
「①素材（質感）＋②色＋③柄」この３点をバランスよく！を心がけてみてください。
また、一つ言えることはお部屋の雰囲気は家具や照明などのインテリアである程度操作できます。ですので、リノベーションにおいてはリアルキューブが推奨している「上質なふつう」が1番ベストであると思います。
まとめ
ここまでまとめたポイントを参考に、お好みのインテリアスタイルに合った素材や色味を選んで、リノベーションで素敵な空間を作り上げてください。
迷った時は私たちにご相談ください。
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